介護保険申請の主治医の意見書が出ていない旨の役所からの手紙

介護認定を受けるために、まず「要介護認定の申請書」を役所に提出し、
続いて「介護認定調査」を終えて、後は「介護認定審査会」による判定と
「認定結果の通知」を待つ段階になりました。

 

しかし、父さんから電話がありまして、どうやら役所から手紙が届きまして、
その手紙によりますと、介護保険申請のための主治医の意見書が
まだ出ていないとのことでした。

これまで何年も 母がかかりつけ医には通院してきていますので、
わたしとしては、簡単に意見書を記入してくれるものと思っていましたが、
未だに提出されていないということでどういうことだろうと思って、
すぐに主治医に連絡を取ってみました。

そうすると、主治医の先生は、先日実家の方に電話をしてくださり、
「家族と一緒に病院に診察に来るように」と伝えてくれたらしいのですが、
ちょうどその電話に母が出たようです。

そして、「わたしはどこも悪くないので病院へは行きません。」
電話口で断ったそうです。

そのいきさつを聞いて、それではどうしたらよいのかを先生にお聞きしますと、
「ここ数年の間、本人が病院へ来ていないから、”意見書”の書きようが
ないので、本人を連れて診察に来てください。」とのことでした。

 

しかし、現在 母はわたしのことを”敵視”していますので、
わたしと一緒にはかかりつけ医のところへは行くはずもありません。

それで、意見書の提出が遅れるとそれだけ介護認定の判定が降りるのが
遅れてしまうということや、かかりつけ医の先生が伝えて下さったことを
弟に説明しました。

そうすると、弟も理解してくれて 今度の休みに自分の診察を受けに行く際に
母を連れて行き、その場で診察をしてもらうことになりました。

 

そして、病院へ行く日になり、「どうしてわたしがあんたの病院へ
ついていかないといけないの?」という母を、弟がなだめすかしながら
連れて行き、母の診察も何とか無事に終えることが出来たようです。

それでも、母は病院へ行くまでは、かかりつけ医のことについては、
まったく話題しなかったようですが、診察を受けた後の帰りの車の中で、
「あの医者はヤブ医者だ!!」などと突然言い出したらしいのです。

もしかしたら、母の診察の際に 認知症の確認のために「今の季節は?」
「年齢はいくつですか?」「今日は何曜日ですか?」というような問診を受けて、
バカにされたと思い込んで、不機嫌モードに突入したのかもしれません。

 

そういえば、認知症の疑いがある母を「物忘れ外来」に連れて行き、
認知症チェックやMRIを撮っていただいて、その帰りの車の中で
急に母は罵詈雑言を吐きまくったことがありました。

穏やかな認知症の母が豹変して狂暴になり暴言を吐く瞬間!

 

確かに、認知症の問診で扱われる内容の中には、「歳はいくつですか?」
「生年月日は?」「今の季節は?」「今日は何曜日ですか?」
「100から7を順番に引いてください。」のような質問が
含まれている場合があるようです。

もし、今のわたしが そのような質問を受けたとしたら、問診の途中から
どうしてそのような質問をするのか不審に思うかもしれませんし、
子ども扱いや馬鹿にされたという気持ちになってしまうかもしれません。

母の態度の変化からしますと、さすがに病院の中では自分を抑えて、
怒りを爆発させることはないかもしれませんが、それでも、
自分の気持ちを率直に表すのは 仕方のないことなのかとも思います。

 

教訓:

初期の認知症とはいえ、ホンの少しだけ忘れっぽくなってきたり、

意欲の低下が感じられるだけで、基本的には 尊厳のある立派な

大人の人ですから、その点を忘れないようにしなければと感じました。

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