デイケアの内容|専門リハビリを嫌がる父の本当の気持ち

父は、これまで週に2日 月曜日と金曜日にデイサービスを利用して、
レクリエーションやお風呂を楽しんでいました。

しかし、パーキンソン症候群の症状の 運動能力や筋力の低下や、
関節を動かしにくいということを少しでも軽減・改善できればと思い、
専門的にリハビリをしてくれる「デイケアサービス」を検討しました。

また、父にも体の衰えの改善のためにリハビリをするのはどうかと
確認したところ、できるなら動けるようになりたいということで、
これからはリハビリを重点的に行うように方針転換しました。

そして、ケアマネージャーさんと相談して、
月曜日にリハビリテーションセンターのデイケアサービスを利用し、
金曜日に今まで通りデイサービスを利用するように変更しました。

 

ちなみに、「デイケアサービス(通所リハビリテーション)」での
一日の流れは以下のとおりです。

まず、送迎としては、朝8時半頃に施設の車が自宅まで迎えに来て、
午後5時過ぎ頃に送り届けてくださいます。

また、施設に到着しますとすぐに、看護師さんが
血圧、脈拍、体温などを測定して簡易チェックが行われます。

それから、リハビリの開始となりますが、
このときは個別のリハビリテーションが行われます。

そして、入浴サービスがあります。

その後、集団起立訓練として、リハビリや各種教室が
1時間ほど行われます。

昼近くになり、昼食と、
食事のあとはしばらくの間 休息時間となります。

続いて、集団体操が行われ、帰宅準備をしてから
車で自宅まで送り届けるという手順となっています。

 

リハビリのスタッフとしては、
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、介護スタッフ などが
いらっしゃってとても充実しています。

また、リハビリ機器は、起立台、レッグプレス、物理療法
(ホットパック)、トレッドミル、エルゴメーターなどがあります。

これで、パーキンソン症候群の症状が少しでも抑えられればと
期待しておりました。

 

専門的なリハビリを嫌がる父の本当の気持ち

しかし、要介護者の行動は、家族の思ったとおりにはなかなか
行かないようです。

父は、その昔登山をしていましたし、車を持っていないものですから、
体調を崩すまでは、外出する際は平気で何キロも歩いていました。

しかし、パーキンソン症候群で体の動きが悪くなってからは、
散歩や外出を控え、家でもじっと座ってばかりですし、
家事や片づけなども一切しません。

おまけに、要介護認定を受けてからは、
身の回りのことさえも自分でほとんどしなくなり、
母やわたしに世話してもらうに任せています。

本人はまったく気がついてはいませんが、
結局、自分で体の衰えを加速させているのです。

その一方で、「手足の動きが悪いのをどうにかならないか?」と
嘆いています。

それで、わたしとしては「体の動きを少しでも改善するためには、
リハビリを頑張るしかないでしょ?」と説明するしかありません。

そうすると、「それじゃ、リハビリを頑張る」と口では言いますが、
本当はリハビリをするのを極端に嫌っています。

何故なら、リハビリはとても痛いからです。

つまり、怠惰になり自ら病気をつくっておきながら、
口では治りたいという、大きな矛盾の中に生きているのです。

それでも、家族としては、放っておくわけにはいきませんから、
少しでもリハビリを行なえば本人のためだと思って、
リハビリテーションセンターへ行くようにしたのですが、
思うとおりには行かないのが介護のようです。

 

家に戻った父にデイケアサービスはどうだったか?と聞きますと、
「疲れた」という返答でした。

それから、「いろいろ動かされて、痛いし、キツイから、もう止める。
今までのところ(デイサービス)の方が良かった。」とも言います。

さらに、次の日になると、
「なんだか、体のあちこちが痛くなってきた。
デイケアサービスに行ったから、具合が悪くなったのだ。」
というありさまです。

 

普段はほとんど動かしていない体の各部分を動かしますので、
最初は少しぐらい痛いのは当たり前のことですが、
それさえも嫌がるとは・・・とても残念です。

 

寝たきりにはなりたくないが、痛い・辛いリハビリはしたくない。

どうも、矛盾した 虫のいい話のような気がしますが・・・

自分で動けるようになるためには、正しい指導の下に
キチンとリハビリをしなければならないのではないでしょうか?

 

楽をして・・・

なおかつ元気でいたい・・・

というのは、誰しもが考えるところですが・・・

そう甘い話はないようで・・・

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