デイサービス入浴拒否!母がお風呂を嫌がる理由に納得し反省

母は両膝が悪く浴槽をまたくことが出来ないために、
何か月も風呂に入っていない日々が続いています。

それで、母のためにシャワー浴ができるようにと考えて、
少し前に実家の風呂を総額25万5千円の工事をしてシャワーを
取りつけてもらいました。

しかし残念ながら、母がシャワーを利用したのは、
合計でホンの2~3回だけでした。

風呂に入れない母のために介護用のシャワー浴を準備したけど

 

それから、またさらに数か月が経過しましたが、
あいかわらず母は風呂に入っていないもようです。

本人としては、自分で体を拭いているから大丈夫と言っていますが、
やはり、お湯で体を洗うのとは違いますのでどうしても気になります。

それで、ケアマネージャーさんに、
母にどうしたら風呂に入ってもらえるだろうかと相談したところ、
デイサービスの利用を勧められました。

デイサービスに行けば、入浴介助を受けながらお風呂に入れますし、
体も頭も洗えますから常に清潔を保つことが出来ます ということです。

でも、母は性格的にデイサービスに行きたがらない人ですから、
それも含めてケアマネージャーさんと打ち合わせをしました。

 

一番良いのは、父が通っているデイサービスへ
父と一緒に行ければ、母も安心して行くことが出来ると思います。

でも、実家は犬を飼っています。
母は犬だけを留守番させることは絶対にしたくない人ですから、
仕方なく父と別の日に行くことになりました。

 

その後、ケアマネージャーさんが来てくれて、
母にデイサービスについて、送迎があること、食事、風呂、
レクリエーションなどをくわしく説明してくれました。

そうすると、外面のいい母は、明るい声で
「はい。行きます。行きます。お世話になります。」
と言います。

 

そしてさらに、デイサービスに行く前日には、
スタッフの方がわざわざ挨拶とお誘いに来てくださいました。

そのときも母は、
「はい。行きます。行きます。どうぞよろしくお願いします。」
という返答です。

 

当日になり、前の日に来てくださったのと同じスタッフの方が迎えに来て、
母は車に乗ってスムーズにデイサービスに行きました。

さすがに介護施設の方が来てくれて、
ここまでしてくれるのですから、
本人としても行く気になってきたのでしょうか?

わたしとしては、迎えに来てくださったときに、
すこしぐらいぐずるかと思いましたが、
何の問題もなくすんなりと出かけていきましたので安心しました。

 

夕方になってから母に電話して、
はじめてのデイサービスはどうだったか?と聞いてみました。

 

すると・・・

 

母いわく、
「ああいうところ(デイサービス)は、好きじゃない」ということです。

というのも、いろんな人の手を焼かせることになりますし、
身の回りの世話をしてもらうのは申し訳ないので、
自分はもう行かないということでした。

それから、肝心の”風呂”について聞いてみますと、

母:
「あんなところで、人前でお風呂に入れるわけないでしょ」
「風邪をひいているということで入らなかった」とのことです。

また、母としては、
「どうして嫌な思いをしてまで、風呂に入らないといけないの?」
いう考えです。

さらに、お風呂に入らなくても、
毎日濡れたタオルで体を拭いているので 綺麗だという認識でした。

 

でも、百歩譲ってですよ、体をタオルで拭いているかも知れませんが、
さすがに頭は拭いていないのです。

ですから、髪の毛がいいかげん油でべっとりとしているのですが、
本人としては、まったく気にならないようです。

これで、風呂に入らない記録がどんどん伸びることになりますが、
それも、まぁ本人次第ですから仕方ないことです。

 

確かに、高齢者の中にはデイサービスの利用そのものを
拒否する方も少なくないようですし、
また、入浴を拒否する方もいらっしゃるようです。

そうやって考えてみますと、デイサービスに行ってくれただけでも
良しとしなければならないのでしょうか・・・

介護というのは、お世話する側の思うとおりには
なかなか上手くいかないようですね。

 

母がデイサービス入浴拒否をした理由を考えてみました

実は、母はかなり太っています。

ですから、いくら同性の方から介助されたとしても
その体型からして 裸を見られるのはイヤでしょうし、
80歳近い高齢者とはいえ羞恥心は残っているでしょうから、
やはり恥ずかしいと思うでしょう。

おまけに、その体重の重さを考えますと、
介助してくださる女性スタッフの方にとっては
かなりの重労働でキツイでしょうし迷惑になると思います。

確かに、ベテランのスタッフの方々にとりましては、
入浴介助を”仕事”として受け止められて
高齢者の裸にも慣れておられるかもしれませんが、
はじめての母にとっては恥じらいがあるでしょう。

他にも、例えば温泉や銭湯のような場所でしたら、
みんなが裸ですから問題ありませんが、
入浴介助とはいえ、一人だけが裸に近い状態というのは
やはり気が引けますよね。

 

そうやって考えてみますと、
何か月も風呂に入っていない母に風呂に入ってもらうため、
デイサービスに行ってもらいさえすれば問題解決!!と、
簡単に考えていましたが、
その考えはどうやら浅はかだったような気がします。

 

お風呂に入れてもらうというのは、
ただ単に風呂に入れるだけのことではないかというような、
そんなに簡単な問題ではない場合があることを知りました。

そうです、介護される人の尊厳や自尊心や名誉や希望、
その一方、羞恥心や嫌悪感、決まりが悪い思いなどを
考える必要があることに気づかされました。

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