風呂に入れない母のために介護用のシャワー浴を準備したけど

少し前に要介護認定調査員の方が来られて面接していただいた際に、
ここのところまったく風呂に入ってないのに「入っている」と答えていた
母でしたが、どうやら長い間風呂に入っていないことが分かりました。

というのも、実家の風呂は現在のところシャワーが壊れているために、
体を温めるためには浴槽の中に入らなければならないのです。

しかし、浴槽の中に入るには、浴槽の縁をまたいで入らないといけませんが、
母は両足が悪いのでまたぐことはとうてい出来ません。

それで、母に「今はシャワーが使えないけど、お風呂の浴槽にはどうやって
入っているの?」と聞くと、「この足では、風呂の中に入れないので
風呂に入ってない」ということでした。

わたしは、風呂に入っていないという返答にビックリして、
「それじゃ、風呂に入らないでどうしてるの?」と聞きますと、
「水で濡らしたタオルで体を拭いているから大丈夫」ということです。

ここでもし仮に、直接母にどれぐらい風呂に入っていないのか? と聞きますと、
ここ最近の経験からしまして、自分が出来ていないことを責め立てられたと感じて、
怒りの暴言モードに入ってしまう恐れが大いにあります。

そこで、母に直接聞くのではなく、父に対して
お母さんはどれぐらい風呂に入っていないのか聞いてみました。

そうすると、ここ何か月も風呂に入ったのを見ていないということでした。

 

それで、母は両膝が痛くて足が曲がらないこと、
それが故に風呂に入れないということを父に説明しました。

すると、父はシャワーが使えるようにしようということで、
知り合いのガス屋さんに連絡して、給湯器取り付け工事をすることになりました。

わたしとしては、父がそんなに早く対応してくれるとは
思っていなかったのですが、父の意外な面を知ることになります。

ガス屋さんが来て、見積もりをしてくれたところ、ガス給湯器や
取り付け工事込みの全部で27万円ほど掛かるそうでした。

わたしとしては、27万円もするの?と思いましたが、
父としては 母さんが必要なら工事をすればいいということで、
すぐに工事に取り掛かっていただき、シャワーが設置できました。

給湯器取り付け工事の内訳としては、

ガス給湯器 エコジョーズ :  \148,500
マルチリモコン      :    \18,000
取り付け工事       :    \22,000
給湯工事         :  \45,000
ガス工事         :  \10,000
蛇口取り付け工事     :      \3,000
値引き          :  \*,***
合計           :  \255,000

ということでしたが、見積書に記載されていた
「シングルレバー混合栓」というのは、
請求書の中には含まれていませんでした。

ちなみに、介護保険が取れたので、シャワーへの交換などが出来るかどうかを
聞いてみますと、保険の対象とはならないということでした。

それはともかく、浴槽の中に入れない代わりのシャワー浴の準備が
できましたので、母にシャワーを浴びるように促したら、
気持ちよくシャワーを浴びていたようです。

 

しかし・・・

総額25万5千円で母のために取りつけていただいたシャワーでしたが、
その後は、ほとんど母はシャワーを浴びようとはせずに、
合計でホンの2~3回使っただけでした。

結果論で話をすべきではないと思いますが、それでも、
25万5千円をかけて工事をして、シャワーを利用したのが仮に3回とすると、
1回あたり8万5千円となります。

一回あたり8万5千円のシャワー浴というのは、
どのようなものなのでしょうか?

わたしには、とてもとても想像がつきません。(超贅沢~♪)

それでも、父や弟がシャワーを使えば無駄にはならないと思っていましたら、
父もそののち具合が悪くなり、結局、弟がしばらくの間使って終わり
ということになりました。

 

本日の教訓:

介護が必要になってきた親のためと思って購入したり設置する介護用品は、

タイミングによっては、ほとんど使わない場合があることを

徐々に理解していかなければならないようです。

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