訪問リハビリと立ち上がり補助具で一人起き上がりが出来た!

訪問リハビリの丁寧で細やかなアドバイスと、
立ち上がり補助具により、
父が一人でベッドから起き上がれるようになりました。

心から感謝しています。

 

そもそも、寝床からの起き上がりや、立ちあがりの動作というのは、
人が家庭で生活する上での出発点だと思います。

しかし、父はパーキンソン症候群のせいか、筋力が衰えていますので
自分の力で寝床から起き上がることが出来ません。

それで、起きようとするときは、
母に向かって「おーい、起こしてくれー」と叫びます。

でも、母は難聴気味で 父の声が聞こえないものですから、
まったく反応しないときが多いのです。

そうすると、父はしばらくの間は助けを求めていますが、
そのうちにだんだんと疲れてきて起きるのを諦めてしまい、
母が気がついてくれるまで寝床で過ごすことになります。

ですから、なんとかして一人で起き上がりができれば、
人の手をかりずに行動できますので、
父も自尊心が保てるのではないかと感じておりました。

ちなみに、一旦起こしてもらえば、
あとはすり足でゆっくりとですが家の中を歩き回れるようです。

今回、訪問リハビリに来てくださったスタッフの方に
父の体の動きについていろいろと相談したところ、
懇切丁寧なアドバイスをいただきましたのでご紹介します。

 

まず、父の身体の状態を把握するために、
実際にベッドに寝てから起き上がる動作を確認して、
体のどこがどのように動きが悪いのかを見てくれました。

そして、立ち上がりのための補助器具を利用してみては
どうかという提案をしてくださいました。

 

ちなみに、こんな器具です。↓↓↓↓↓

立ち上がり補助具

寝床からの起き上がりをサポートします。

寝床からの起き上がりをサポートします。

この補助器具は、
くぎやネジなどを使用した大がかりな工事を必要としないので、
布団やベッドのそばに置くだけで設置できて、
立ち上がり動作を支援してくれる便利ものです。

 

それから、「イチ、ニ、サン」というふうに数を数えながら
手を置く順番と、手すりのどこの部分に手を置くかの説明や、
続いて、どのような動作をするかを、懇切丁寧に指導してくれました。

そして、父に補助器具を使ってみるように促されました。

そのとき、父は自分が同じ動作をするのか? という思いと、
なおかつ、やってみても出来ないのではないか? という思いで、
少々気乗りしない表情をしつつ、動き始めました。

そうすると、スタッフの方が一緒に手を添えて、
ゆっくりと声を掛けながらの説明があり・・・

「まず、立ち上がり補助具 に向かって寝返りを打って・・・」

「続いて、補助具の手すりを右手で持って・・・」

「次に、左手で手すりを持って・・・」

・・・

 

そうすると、これまでずっとできなかったのに、
父が一人で寝床から起きられました。

そのとき、父は「あっ、できた!!」というような
とても嬉しそうな顔をしていました。

その後、同じ動作を繰り返して練習するように促されて、
何度か行ってみると、ずいぶんと動きがスムースになり、
一人で起きられるようになりました。

 

このように、「立ち上がり補助具」などの介護用品を上手に導入すれば、
一人では困難な動作もある程度は出来るようになることが分かりました。

それもこれも、介護用品が販売されているだけでなく、
訪問リハビリスタッフの適切なアドバイスがあったからこそ
改善できたわけです。

それなりの専門的な知識や経験がなければ、
いつまでたっても父の動きを改善することは出来なかったと思います。

そうやって考えてみますと、
介護する上で どうしようかと一人であれこれ悩むのではなく、
介護の専門家にアドバイスを求めた方が、
早くて確実に問題を解決できるということを学びました。

そして、父としても
ここのところずっと母に頼っていたのですが、
人の世話にならずに自分で動けるようになったのが嬉しいようです。

 

教訓:
普段、健康なときはまったく気にも留めませんが、
病気になって初めて健康のありがたみが分かるとよく言われます。

今回、パーキンソン症候群の影響で父の筋力が衰えることにより、
どれほどの不便が強いられるのかを感じました。

これまでは、高齢者になると、つい先日まで簡単にできたことが、
どうして急にできなくなるのだろう? と不思議に思ってきました。

しかし、大変精巧に作られている人間の体は、
いろんな部分が密接に関連しあっていて、ほんのちょっとしたことで
途端に思わぬ箇所の動きが悪くなることがあり得ることに気づかされました。

その一方、とても精巧に出来ている体は、
ものすごい修復能力も備えていて、
正しくケアすればある程度の障害を克服できるということも
ほんの少しですがわかったような気がします。

改めまして、介護スタッフの方や介護用品を作ってくださる方に
感謝しています。

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