母は、介護認定としては「要介護２」ということで、
「立ち上がり」「歩行」「移動」「排泄」「食事」「風呂」などの
さまざまな身の回りの世話の助けが必要となっています。
しかし、母は自分の家に他人が入ってこられるのを極端に嫌う人ですから、
ヘルパーさんの支援は無理なことなのです。
それで、「要介護２」ではありますが、身の回りの世話の支援は
期待できませんので、今のところ利用できるのは「住宅改修」と
「福祉用具購入」となります。
今回 介護保険を利用して、「踏み台」や「手すり」の改装工事を
していただきましたが、やはり問題が発生することになりました。
というのも、自分一人での「立ち上がり」「歩行」「移動」「排泄」
「風呂」が難しいというのも問題の１つではありますが、
それでも、時間をかければまだまだ何とかなるようです。
でも、「食事」を作るということに関しては、
時間があればどうにかなるということではないようです。
食事を作るためには、まず材料を購入しなければなりませんし、
なおかつ、調理をしなければなりません。
確かにスーパーマーケットに行って買えば済む お惣菜のようなものも
ありますが、当然母は無理ですし、父も体の動きが悪くなってきましたので、
一人での買い物は難しいところがあります。
それでは、わたしが買い物に行って、それから、料理を作るかという
ことになりますが、自分の家族の世話もありますので、
毎日毎日母親の世話につきっきりになる時間は到底ありません。
仮に１週間分をあらかじめ作り置きしておいて冷凍保存し、
必要な分量を温めて食べるという方法もあるかもしれませんが、
栄養バランスを考えますと、どうしても栄養が偏った食事に
なってしまいかねません。
また、冷凍保存したものを温めて 食卓に並べるということを
父が行ってくれるとも考えられません。
ましてや、居候 かつ お殿様気分の弟にもまったく期待できません。
つまり、要介護認定を受けたものの、
ヘルパーさんに母の食事を作ってもらうことなく、
また、単にお腹を満たすだけの食事ではなく健康を考えた食事を準備し、
おまけに、毎回毎回の家事の負担を少しでも軽くするという”甘い方法”は
無いということが分かりました。
でも、ここであきらめるわけにはいきませんので、
世の中のお知恵を拝借するために「インターネット検索」をしました。
ちなみに、「介護 食事 問題」で検索しているうちに、
食事についての驚くべき事実を知ることになりました。
それは・・・
『高齢になってくると、肉よりも魚のほうが体によい』
『高齢者は、あまり体を動かさなくなるので栄養もそれほど必要ない』
『健康的な食事は、肉と脂の少ない”粗食”が一番』
『年を取れば食が細くなるのは当然』
と思われていたことが、実はどうやら正しくないようです。
というのも・・・
肉や脂を控えた粗食が健康に良いというのはメタボ予防のためで、
高齢者が肉や脂を控えた食事を続けていくとタンパク質の不足になり
栄養状態が悪化して健康を害する恐れがある。
高齢者が健康で元気に生活をするには、食事がとても大切で、
たとえ食欲がなくても工夫して食べることが勧められている。
体が動かないのでほとんど活動しないと、あまりお腹が減りません。
そうすると、食事も食べたくないので少食になり、
結果として「栄養失調」になってしまい、さらに老化が進んだり、
病気に掛かりやすくなるという悪循環に陥ってしまう。
その一方、近所のスーパーマーケットに買い物に行ったり散歩などを
行なうと、カロリーが消費されお腹がすいて食欲が出てきますので、
食事が美味しくなり栄養が満たされて健康的な生活につながる。
ということで・・・
高齢者には栄養バランスの取れた食事がとっても大事で、
以前の考え方の”粗食”、”魚”、”食が細い”の生活を続けていきますと、
身体的な老化を速めてしまうことになるようです。
しかし・・・
肉・卵・牛乳・油脂・魚介・大豆・緑黄色野菜・いも・果物・海藻などの
食品群を常にバランスよく食べるためには、カロリー計算をして
食事の献立をキチンと考え、おまけに、献立どおりに実行しなければなりません。
そんなの・・・
今のわたしには到底無理な話です。
それでも、あきらめるわけにいきませんから、めげずに・・・
・ヘルパーさんに来てもらわないくてよい。
・栄養バランスの取れた食事が簡単にできる。
・毎回の家事の負担を軽減できる。
ということが実現できないかを 探していたら・・・
そんな ”うまい話”が・・・
ありました。
あきらめずに、世の中のお知恵拝借で、
「介護 食事 宅配」でネット検索すると
とっても便利なサービスが世の中にはあるではありませんか！
・高齢者に安心して食べらる食事を提供
・毎回の家事の軽減に貢献
・食事で健康管理ができる
そうです、
「食事の宅配」という便利なサービスがあるではありませんか。
例えば、以下のようなサービスを含めていろんな宅配がありました。
●ヨシケイ
全国50万戸の食卓を応援する夕食食材宅配サービス
●タイヘイのファミリーセット
管理栄養士監修のレシピ付き食材や冷凍・冷蔵弁当を食卓にお届け
●ワタミの宅食
5日間、毎日の食事をより健康的に 日替わり夕食宅配をお届け！
しかし、配達エリアを確認しますと、利用できるサービスが限られますので、
結局「ワタミの宅食」となりました。
ちなみに、実家で頼んだのが以下のメニューです。
「まごころおかず」－バランスのとれた和洋中を楽しめるお惣菜
6種類のお惣菜
■20品目以上（食材数・毎日）
■食塩相当量3.5g以下（週平均）
■400kcal基準（週平均）
◎お茶碗1杯分（約150g）のごはんと一緒
に召し上がっていただくと合計約650kcal。
例：日替わり5日間コース（月～金）
1人用3,080円（税込）
（1食あたり616円）
「まごころこばこ」－カロリーに配慮した和食中心のお手軽弁当
3種類のお惣菜とごはん
■10品目以上（食材数・毎日）
■食塩相当量2.0g以下（週平均）
■400kcal基準（週平均）
※ごはんは、毎日、白飯です。
※同日のまごころ御膳と同様の献立の場合がございます。
例：日替わり5日間コース（月～金）
1人用2,490円（税込）
（1食あたり498円）
そして、実際に食べてみましたところ、
・ヘルパーさんに来てもらわないくてよい。
・栄養バランスの取れた食事が簡単にできる。
・毎回の家事の負担を軽減できる。
の３つの条件を十分満たしてくれるだけでなく、配達してくれますし、
味も全体的に美味しく仕上がっていますのでとっても助かります。
でも、ここで本音を少々。
毎回20品目以上の食材が含まれ、カロリー計算や塩分量もバッチリ、
栄養も美味しさも計算されて、見た目にも美味しそうに出来上がっている
宅配の”お弁当”ですが・・・
わたし的には、ホンの少しですが わびしい気がしました。
わたしにとって食事というのは、
家族のために 家族の健康を考え 団らんを楽しみつつ・・・
みんなでワイワイがやがや、美味しいの 美味しくないの、
これは好きだの嫌いだのと言いながら 取るものだと思ってきましたから。
また、調味料の分量を間違えて 少しぐらい美味しくなくても、
さらに、いつもいつも同じ食材が食卓に並んでいても・・・
家族の誰かが作ってくれて、いつものメンバーが居て、
いつも使っているご飯茶碗で、いつもの汁椀で食べる食事の方が
美味しいような 嬉しいような気がしました。
確かに、楽ができて、栄養バランスが摂れ、家事の負担が軽い という条件を
満たしてくれる「宅配弁当」で、感謝していますが・・・
自分の家で「宅配弁当」の毎日が続くと思うと 寂しい気がしました。
でも、実際はわたしが利用するのではなく、
両親が食べるのですから まったく問題ありません！！
「食事の宅配」に感謝！！
