母は足が悪いだけでなく認知症の疑いも濃厚になってきました

わたしが実家に立ち寄った際に、母が幾つかの部屋を行ったり
来たりしてうろうろしているので、どうしたのか?と聞いてみますと、
「あれがない!これがない!」という返事で、それからは、
探し物をしている姿を頻繁に見かけるようになって来ました。

ちなみに、タンスや引き出しを何度も何度も開け閉めしながら
探しているものと言えば、財布・通帳・クレジットカード・印鑑・
洋服や、他にもなぜかパンツ(下着)などで、父によりますと
いつもいつも探し物をしているということでした。

それで、わたしは徐々に不安が大きくなっていきました。

 

そしてある時ついに、同居している弟(息子)にお金を盗られた
母が言い出したことがありました。

と言うのは、母がいつも置いている場所のお金が見当たらないし、
財布も無くなっているので 絶対に弟が盗ったに違いないと決めつけています。
それでも、直接弟に言うのではなく、父やわたしに対して小言を言うのです。

しばらくの間、母は「どうして、親のお金を盗むのか!信じられない!」
腹を立てていましたが、夜になって寝る支度をしているときに押し入れから
布団を出した際に、敷布団の下から1万円札がヒラヒラ~ヒラ~~~
数枚出てきたそうです。

それを見た父がニヤニヤしながら母に向かって
「お前が探していたのはこのお金ではないか?」と言うと、
「あら? どうして? お布団の下にお金があるなんて? 不思議やねー」
本気で驚いていたそうです。

 

さらに、弟によりますと、母が作ってくれる料理がずいぶんと
変わってきたという情報もありました。

母は専業主婦で炊事・洗濯・掃除・子育てなどの家事に関係したことは
自分が責任を果たさねばならないという意識がものすごく強かったですし、
また、もともと料理が好きな人でした。

ちなみに、父が会社勤めをしていた時は、朝5時台に起きてお弁当を作り、
朝食から夕食まで毎回の食事はほとんど手作で、それも、一品二品ではなく
トンカツと肉じゃがとサラダの山盛りなどがごく普通に食卓に並んでいました。

そのように料理の手抜きをしなかった人が、最近では、焼き魚とサラダ、
購入したお惣菜と焼き魚、寿司のお弁当のみ、他にも、カレーライスが
5日連続など、打って変わって少々不思議な食生活に変わってきたようです。

ずっと一緒に住んでいると家族の変化に気がつきにくいことがあると
聞いたことはありますが、弟としては、最近母さんが何かしらおかしいと
うすうすは感じていたようです。

と言うことで、これまでは、仲の良い人たちとの付き合いや、電話での
会話を楽しんだり、読書に親しんだりしていた母でしたが、残念ながら
もしかしたら認知症なのではないかとの疑いが濃厚になってきました。

 

その頃、わたしには認知症についての知識はほとんどなかったのですが、
それでも、認知症の症状の進行を遅らせたり、症状を軽くするような薬も
あるようですから、やっぱり早期発見&早期治療が大切だと思いましたので、
何とか母を病院へ連れて行こうと決心しました。

しかし、そうは言っても現実問題として、ふだんから母は足を痛がってますし、
外出するのが面倒になってきたと言っていますので、認知症の診断のために
病院へどうやって連れて行けばよいのかが 非常に悩むところでした。

母の認知症のことを父に相談しても、「ああそうか・・・」
「そんなら、病院へ連れていくか・・・」と言いはするものの、
言ったきりでまったく連れていく気配がありません。

わたしとしては一日も早く診断をして欲しいという思いがありますし、
認知症の診断が遅れるとドンドンと病状が進むことになるから、
早いうちに病院へ連れて行かないといけないと父に伝えても、
「お母さんは、病院へ行きたがらないからねぇ」で終わってしまいます。

それで、弟にお母さんのようすがおかしいので、仕事が休みの時に
心療内科へ連れて行ってくれないかと言っても、
「俺は仕事が忙しく、休みなんかほとんどない。第一俺の言うことを
お母さんが聞くはずがない」という答えしか返ってきません。

 

しかし、・・・

○ 炊事、洗濯で水の止め忘れ    ・・・ 物忘れ

○ お金・財布をいつも探している ・・・ 探し物

○ お金を盗まれたと思っている  ・・・ 物盗られ妄想

○ 料理がおっくうで同じメニュー ・・・ 料理のパターン化

がどうしても気になるのですが・・・

 

認知症の疑いがある母に対して、父も弟もわたしも見て見ぬふりを
するつもりはありませんが、どのように対応したら良いのか
具体的には分からないので少々手をこまねいているところでした。

そして、もう少し母のようすを見ることにしました。

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