母の認知症症状の問題行動|品物にあたり散らす怪獣デブゴン

最近、実家にある電子レンジなどの家庭電化製品をはじめとして、
いろんな家具や品物にひびが入ったり 欠けていたりして
傷ついていますので、どうしてだろうと不思議に思っていました。

そうしたら、本日その理由が判明しました。

 

その真犯人は、「母」でした。

 

母が炊事場で食事の準備をしているときに、
大きな音がしますので何だろうと思ってこっそりのぞいてみました。

そうすると、母が炊飯器のふたを力まかせに「バンッ!!」
音をたてながら閉めているのです。

どうして、力まかせに蓋を閉めないといけないのだろうと思いつつ、
もしかしたら、蓋がずれていてしまりが悪くなっているのかと
考えました。

そして、続いてしばらくようすを見ていると、
手のスナップが効いているのか、電子レンジの扉も「バンッ!!」と閉めます。

それから、冷蔵庫のドアを閉める時も「バンッ!!」です。
(その後、冷蔵庫が少し揺れています。)

また、部屋の扉を閉める時も「バタンッ!!」です。

 

もっとていねいに優しく扱えばよいのにと思うのですが、
どうして母は、ありとあらゆる手につくものを、荒々しく扱うのでしょうか?

 

母に対してそのまま何も言わないで放置していれば、
ありとあらゆる品物が必ず破壊されてしまうと思いましたので、
「そんな風に、ふたを閉めると壊れるかもよー」と言いますと、
「いいとー(構わない)」という返事です。

そうこうしているうちに、やっぱり 炊飯器、電子レンジ は
使い物にならなくなりました。

そして、扇風機も壊れてしまいました。

でも、扇風機がどうして壊れるのか不思議に思うかもしれませんが、
スイッチの部分を叩くのではなく、何かしら腹が立った時に
扇風機の羽根の部分がちょうどよい高さなのか、
まるで子どもの頭を叩くかのようにしてひっぱたくのです。

そうすると、扇風機がバタンと倒れてしまうのですが、
それを繰り返すうちにやがて壊れてしまいました。

 

物に当たり散らすというのは、認知症症状の問題行動の1つらしいのですが、
自分で自分の感情をコントロールするのが難しくなり、不安な気持ちを
抑えるのができないので、そのイライラした気持ちを 物にぶつけている
のでしょうか。

母も初期の認知症により不安や悩みを抱えているのでしょうか。

品物に当たり散らすのをやめてほしいとは思いますが、
止めても無駄なような気がしますし、認知症という病気だから
仕方ないとして、見守るしかないような気がします。

 

幼いころ見た怪獣映画では、大都会の高層ビルなどが次々と破壊されていく
シーンがありましたが、まさかまさか、この年になって それも自分の母親が、
その破壊シーンをわたしの目の前で再現してくれるなんて・・・

幼少のころに見た怪獣映画の怪獣は、実はあなた(母)だったんですね。

名前は、体型からして「デブゴン」でしょうか。

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