介護用ベッドの事故を察知か?寝台を怖がり床に布団を敷く父

購入した介護用電動ベッドが実家に到着しましたので、
本日 組み立てに行きました。

このベッドは母のためのものではなく、
筋力が衰えて自力で起き上がることが困難な父を
介助するためのものです。

ちなみに、購入したのは ↓↓↓

 株式会社アテックス
 収納式電動リクライニングベッド(Wファンクション)
 AX-B634EW

という商品で、インターネットでかなり安く購入することが出来ました。

実は、安さの秘密の一つに、自分で組み立てなければなりませんが・・・

でも、わたくし女性一人でも、比較的簡単に組み立てられました。

また、キャスターが付いていますので、組み立てた後の移動も
ほとんど問題ありませんでした。

(但し、2階建ての家などで、2階でベッドを利用するとなると、
ある程度の重量がありますので、女性の方では組み立てる前でも
階上へ持って上がるのが大変かとは思います。)

 

そして、ベッドを居間に設置して、
父に電動式ベッドの使い方を説明していきました。

そうすると、まず最初に 父の率直な意見として、
「ちょっとベッドの高さが高いので、怖い気もするが・・・」
ということでした。

しかし、残念ながら、今回購入した介護用の電動ベッドは、
高さの調整が出来ないタイプでしたから、
高さが高いまま使うしかないので、そのことを説明すると、

「そうか・・・」と、かなり落ち込んだ返答でした。

 

続いて、まずは使ってみてからようすを見ようということで、
父をベッドに座らせてみたところ、ベッドへの腰掛が浅かったのか
いきなり”ストン”と畳の上に落ちてしまいました。

その瞬間から、父は「このベッド、ホントに大丈夫なのか?」と、
介護ベッドに対して不信感を抱くようになりました。

その後、怖がる父を「大丈夫だからと」言い聞かせながら、
ベッドに横たわらせて リモコンの使い方を説明しました。

しかし、パーキンソン症候群のような症状が出ているせいか
思った以上に手の動きが悪く、リモコンの操作が上手くできない
ようすでした。

どういうことかと言いますと、
背もたれリクライニングの角度の調整がスムーズにいかないので、
「動かんぞ! このリモコン、壊れとるんと違うか?」
「なんか、コレ・・・ キツイな・・・」
「難しいなぁ、こりゃ慣れるのに相当時間がかかるかも・・・」
などと、つぶやいていました。

それから、いったんベッドから降りた後は、
もう二度と寝台に上がろうとはしませんでした。

そして、ベッドが高すぎて足が届かないということで、
自分一人ではベッドに登れる自信がないということでした。

 

ということで・・・

 

父のためを思って せっかく介護用の電動式ベッドを購入したのに、
父はベッドの脇に布団を敷いて寝ることにしました。

 

わたしのホンネとしては、
「たかが ベッドの高さや、リモコンの操作ぐらいで・・・」
「せっかく買ったのだから1回ぐらい使ってよ!」と
心の中で思いました。

しかし、ベッドを使うのは自分ではなく父ですし、
介護する上では無理は禁物だということで自制しました。

というのも、介護ベッドは、体の弱った高齢者などの生活を
支援するための福祉用具ですが、健常者にはなかなか
思いつかないような問題が発生することがあるようなのです。

例えば、介護ベッドの柵や手すりの隙間に首や手が挟まってけがをしたり、
ときには死亡事故になるつながるような思わぬケースもあることが
報告されているようです。

そう考えると、父にもしものことがあったら大変ですし、
また、父が怖がっていたのも、もしかしたら正常な反応なのかも
しれまないと考えて、あきらめました。

 

布団からの起き上がりを介助するための電動式ベッドを購入し、
これで、父も他の人の手を借りなくても、自力で寝起きが
出来るようになると思っていたのですが・・・

介護は、そんなに簡単には行かないようで・・・

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