機能性尿失禁!廊下にできる”水たまり”の全容が明らかに!

本日、父の「介護保険 要介護認定・要支援認定等結果通知書」が
郵送されてきました。

いわゆる、介護認定結果の通知ですが、「要支援2」でした。

いきなり「要介護」が二人というわけではありませんでしたが、
父が「要支援2」で 母が「要介護1(最近2→1へ変更)」と
いうことで、徐々にではありますが
「ダブル介護」に近い状態になって来つつあります。

 

実際、実家のようすも少しずつ変わってきたような気もします。

というのは、最近になってから
実家の廊下に”水たまり”がしょっちゅう出来ているのです。

 

最初は、雨漏りか?と思いましたが、
雨は降っていなかったですし、天井には雨漏りの形跡もありません。

それで、てっきり母が炊事や洗濯や掃除(まねごと?)の際に、
水をこぼすようになってきたのかと思っていました。

しかし、どうも母ではありませんでした。

何故なら、母は炊事や洗濯や掃除などの水を使う仕事を
まったくしていないからです。

ということは、犯人は?・・・

 

その真犯人は、父でした。
(もちろん犯罪者ではありませんが・・・)

 

最近の父の容態は、特別大きな問題を抱えているわけではありません。

それでも、動作が鈍くなっているためでしょうか、
トイレに間に合わなくてズボンを濡らすことが増えているようです。

最初にズボンが濡れていることに気がついたときに、
わたしが「ズボンが濡れているけど? どうしたの?」と聞きますと、
父は「ああ・・・ ホントだ。どうして濡れとるのか分からん」と
言っていました。

それが、少しずつズボンを濡らす回数が増えて来たので、
改めて聞いてみますと、トイレにまでは行くのですが、
チャックを下までおろすのに間に合わなくて、
漏らしてしまうということです。

でも、父は普段家にいるときは、
チャックが付いていないジャージをはいているのです。

よくよく話を聞いてみますと、手の筋力が極端に弱くなっているので、
ズボンのジャージを下ろして、さらに、パンツを下ろす際に、
キチンと下ろせないまま、おしっこをしていることが分かりました。

他にも、尿が出にくく勢いが弱いためか下にたれてしまって
ズボンが濡れているのかもしれません。

さらに、最近では便所に入る前に、漏れてしまいますので
廊下に”水たまり”ができるということのようです。

 

わたしとしては、尿意をもよおしてから我慢せずに
すぐに便所へ行けば問題ないのではないかと考えていました。

しかし、その全容が明らかになる日が来ました。

 

あるとき、父がソファベッドに座っていたのですが、
急に上下に少しずつ動き始めました。

何をしているのかと見ていたら、
上下に動きながら立ち上がる準備をしているようです。

つまり、足や手の筋力が衰えていますので、
自分一人の力では立ち上がれませんから、
徐々に上下の動きを大きくしながら、勢いをつけているのです。

 

その上下の準備運動のおかげで、
ようやくソファベッドから立ち上がることが出来ました。

それから、腰を少しかがめたまま 体の向きを少しずつ変えながら、
すり足でホンの数センチずつ前の方へ進んでいきます。

しかし、すり足での数センチずつの歩き?ですから、
なかなか前に進みません。

その歩きをしばらく続けた後に、ようやく廊下に出ましたが、
それでも、トイレまではまだまだ数メートルあります。

父は廊下でも同じような すり足動作をしながら
徐々にトイレに向かっているのですが、
あまりにも時間がかかり過ぎて、廊下で失禁してしまうということでした。

 

要するに、尿意を感じてから便所に到着するまでの時間が
あまりにも長いものですから、結果として漏らしてしまう
ということなのです。

この現実を知りますと、
”尿意をもよおしてから我慢せずにすぐに便所へ行けば
問題ないのではないか”という考えを改めなければならないと思いました。

 

本人としては、わざわざ失禁などしたくないのです。

尿意を感じたからすぐに便所へ行く動作をはじめているのですが、
身体運動の極端な低下で、残念ながら間に合わないのです。

そして、今までできたことが出来なくなったことや、
何よりも お漏らしをするようになってしまったことが、
父にとっては 残念で仕方ないことだとも思います。

また、その”水たまり”のせいで、実家の玄関に入ったとたんに、
かなりの尿臭が漂っています。

ですから、本人のためにも家の中の臭いのためにも、
なんとか対策を取られねばなりません。

 

では、対策をどうするかですが・・・

まず、居住スペースとトイレとの距離を短くするのは無理です。

続いて、ポータブルトイレのレンタルも考えましたが、
ケアマネージャーさんによりますと、まだ大丈夫なのではということです。

それで、パンツに貼りつけるタイプの「パンツ用尿とりパッド」
購入して父に勧めてみました。

 

しかし、父は、
「こんなのおむつじゃないか! おむつなんか出来るか!」と言って、
一度も「パンツ用尿とりパッド」は使うことはありませんでした。

(大人用のおむつを嫌がる気持ちも分からないではありませんが、
 失禁&尿臭&お掃除 も考える必要があるのではないかと思います。
 父は、自分では掃除もしませんし、洗濯もしませんし、
 臭いも気にならないかもしれませんが、周りは迷惑なんですけど。)

 

このように、「機能性尿失禁」対策が十分に取れなかったものですから、

しばらくの間は、廊下に”水たまり”が出来、

母がそれに気がついたときに、拭き掃除をする

という日々が続くことになりました。

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