立ち上がる時に膝が痛い母の起き方はまさにアクロバット!

母は足の膝が悪いために、両足がほとんど曲がりません。

それでも、日常生活はおおよそ普通にこなしているのですが、
膝の悪い母の立ち上がり方は、まさにアクロバットなのです!!

 

どのような立ち上がり方をするのかを説明いたします。

畳の上に座っているときもそうですが、布団の上に仰向けに
寝ているときでも、まずは、必ずいったんうつ伏せになります。

それから、腕たせ伏せの伏せた体位になり、体を持ち上げていきます。

そして、今度は手の力だけで 体をさらに持ち上げて、足を手の方に
ひきずりながら移動させ、両手と両足をそろえた「立位体前屈」
ようになり、その後、上半身を起こして立ち上がります。

だいたい一回あたり10秒程度掛かります。

体の堅いわたしにはとても不可能な技ですし、両手だけで体を
支えるというのは、体が柔らかいだけでなく、
やはり驚異的な力の持ち主であることを改めて感じます。

 

そのように、足が悪いと起き上がるにしても とても不便だけでなく、
このまま放置しておきますと、足が曲がらないだけでなく、
だんだんと動きも悪くなり、歩けなくなるかもしれません。

そうすると、寝たきりになってしまいかねません。

今でさえ、認知症の初期症状があるのに、さらに、
寝たきり状態になったら、巨漢の母を在宅で介護するなんて
わたしとしては不可能に近いものがあります。

 

それで、少しでも膝の痛みが軽減出来ればと思い、
サポーターを装着すればどうかと考え、インターネットで
検索してみました。

しかし、膝が痛いのでカバーすればよいというような単純なことではなく、
例えば、膝の部位として、皿の内側・外側・上側・下側、さらには、
表側・裏側などが関係しています。

他にも、膝に巻くタイプのサポーター履くタイプのサポーターなど
膝のサポーターといえどもさまざまな種類があります。

さらに、膝のどの部分がいつどのように痛いのかなど膝の状態を
把握する必要もあるようでした。

そこで、自分一人でいろいろ考えてもよく分かりませんし、
らちがあきませんので、母を整形外科に連れて行くことにしました。

 

いつもは足が痛いので病院へ行きたがらない母ですし、
認知症の検査の時でも大変でしたから今回もかなり手こずるかと
覚悟していましたが、それほど面倒なことにはなりませんでした。

本人としては、積極的に治療をしようという気はないようですが、
それでも、膝の痛みが少しでも軽くなるなら動くのも楽になるし、
生活そのものがしやすくなるという点を強調すると、
それほど抵抗されずに連れて行くことが出来ました。

 

そして、整形外科にて病院の先生に診てもらいますと、
「このままでは歩けなくなりますよ」とハッキリ言われました。

それで、母の足に合わせたサポーターを作ってもらうことにして、
なおかつ、定期的に膝にヒアルロン酸を注射してもらうことに
しました。

ちなみに、ヒアルロン酸注射をした後は、膝の痛みが
軽減されているのでしょう、母の動きがずいぶんと
軽やかになりますので、ある程度は潤滑油のような効果はあるようです。

この日から、月に1度ヒアルロン酸注射のために、母を車に乗せて
通うことになりました。

一方、サポーターはと言いますと、せっかく足に合わせて
作っていただいたのですが、足に装着するのが面倒くさいらしく
母はまったく使おうとはしませんでした。

 

「転ばぬ先の杖」ではないですが、母のために良かれと思って行うことも
なかなか思いどおりには行かないようで、それもまた経験でしょうか。

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