介護用の四点杖を振り回して床にたたきつける赤鬼が出た!!

今日、”赤鬼”を見ました。

 

節分の豆まき、つまり、2月3日でも何でもないのに。

 

それも、頭からお湯が沸くほどの 真っ赤な顔で
なおかつ これ以上ないほど恐ろしい・・・

まさに、 ”鬼の形相” でした。

 

その赤鬼、実は・・・

 

うちのです。

 

どうして母が鬼になったのか経緯を説明します。

まず最初に、父の筋力がずいぶんと衰えてきましたので、
布団からの起き上がりを介助するために電動介護ベッドを
購入しました。

しかし、その電動ベッドを設置するためには、
実家のタンスや本棚などの重たい家具の移動や、
荷物の整理をしなければなりません。

実は、ずいぶんと前からいつかは介護用ベッドが必要になるだろうと
思っていましたので、少しずつ実家の部屋の片づけをしていました。

先日、そのようすを見ていた母が「何をしているの!!」と
強い口調で言いますので、
「部屋の片づけをしてをしている」と説明すると、
「あたしがするから、余計なことはしなくていいから」とのことです。

わたしとしては、母は両膝が痛くて曲がりませんので、
母一人ではできないだろうとは思いましたが、
嫌がることをするわけにはいきませんので片づけを途中で止めました。

それで、数週間の間しばらくようすを見ていましたが、
一向に部屋の片づけがなされていません。

でも、そのままでは、介護ベッドを入れるスペースがありませんので、
母は嫌がるかもしれませんが、本日実家の片づけと大掃除をしました。

 

そして、わたしが家具の移動や大掃除をしている姿を見て、

母は「ここはわたしの家だ!! 勝手に何をしているのか!!
いらんことするな!!」 と激怒しました。

 

それでも、片づけを止めるわけにはいきませんから、
「お父さんの介護用の電動ベッドが来るから、
部屋を片付けないといけないの」と、やんわりと説明しました。

 

すると・・・

 

母は、介護用の4点杖を突いて仁王立ちになり・・・

 

それから、4点杖をグルングルン振り回しました。

 

今度は、何度も何度も力まかせに杖を床に叩きつけ
ものすごい大きな音がしました。

 

そして、頭からお湯が沸くかのような 真っ赤な顔の
 ”鬼の形相”になって・・・

 

「ここはわたしの家だ!!」

 

「余計なことはするな!!」

 

「あんたの言いなりには絶対ならんからな!!」

 

「いったい何を考えてるのか!!」

 

「家を乗っ取ろうとしたって、そうはさせんぞ!!」

 

「出ていけ!!」

 

わたしはこれまで数十年間生きて来て、赤鬼というのは、
おとぎ話に出てくる伝説上の存在だとずっと思っていました。

しかし、本日、ハッキリとこの目で 本物の鬼を見ました。

今まで、そのようなものはいないと確信していましたが、
確かに鬼は実在したのです。

 

でも、正直、とっても残念です。

 

わたしが幼少のころから、母は感情をあらわにする人でした。

気に入らないことがあったり、自分の気持ちが抑えきらないときは、
すぐに感情を爆発させていました。

 

けれども、ここまで 怒り心頭の母 を見たのは初めてです。

 

せっかく、実家のためをと思っていろんな準備をしているのに、
余計なことだと言われるだけでなく、罵声を浴びせかけられると、
やっぱり気持ちが萎えてしまいます。

 

この赤鬼、自分の怒りを爆発させた後は、
ふて寝をしに布団のところに行ったようです。

 

わたしは、よっぽど部屋の整理を止めようかと思いましたが、
「鬼の居ぬ間に○○」とありますように、少し気持ちを落ち着かせ、
鬼が居ないスキにタンスや本棚の移動や掃除を再開しました。

それから、部屋の片づけがだいたい終わったころに、
赤鬼のようすを見に行ったら 寝床ではなく炊事場に居ました。

すると、この鬼は怒りを爆発させてお腹が空いたのでしょうか、
自分でご飯を炊いて デッカイおにぎりを作って一人で食べていました。

(ホントに信じられないぐらい大きなおにぎりを作って食べています。
 写真がないのが残念ですが・・・)

 

怒ったと思えば・・・

 

疲れてふて寝。

 

お腹が空いたらご飯を食べる。

 

この赤鬼さまは、どのような心境なのでしょうか?

 

 
追伸:
母が何度も力まかせに床に叩きつけていた介護用の4点杖ですが、
実はレンタル品なのです。

そのときは、気がつかなかったのですが、
そのレンタルの杖はかなり曲っていたようです。

後日、ケアマネージャーさんが杖が曲がっていることに気がつかれ、
「あれっ、この杖曲がってますねぇ。
ふつうは曲がらないはずなんですけど・・・どうしてかしら?
このままでは不安定だし、グラつくので危ないかもしれませんねぇ。
それでは、杖は交換しておきましょう。」と言われて、
交換してくださいました。

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