親の面倒を見たくないし心配もしない弟にブチギレたワケ

ここのところ、父の筋力がずいぶんと衰え、
自力で布団から起き上がることが困難になってきました。

ちなみに、どのように起き上がっているかというと、
布団の横にあるタンスの戸のところに紐をくくりつけて、
その紐を手で引っ張りながらようやく起き上がれるような状態です。

しかし、その紐をたよりにする方法もだんだんと
難しくなってきたようです。

というのも、紐を引っ張る腕の力そのものが弱くなってきたので、
紐を引っ張っている途中で力尽きてしまい、
そのままぐにゃりと布団の上で横になっていることもあるようです。

 

そして、布団での寝起きが出来なくなってきましたので、
とうとうソファベッドで座りながらの生活となってしまいました。

何故なら、一度布団に横になってしまいますと、
自分一人では起き上がることが出来ませんので、
母に起こしてもらわないといけないのです。

でも、母は耳が遠いので、父が「起こしてくれ」と呼んだとしても、
その声が聞こえていないのです。

ある時には、母が気がつくまで何時間も「おーい、起こしてくれ」と
叫んでいることもあったようです。

それで、父は布団で寝起きする生活をあきらめて
ソファベッドに切り替えたということです。

このソファベッドであれば、
自力でなんとか座ることや立つことができるからです。

 

しかし、ソファベッドでの生活にも問題が生じることになりました。

あるとき、父がソファベッドに座っているところでしたので、
足元を見ると両足がパンパンに腫れあがっていました。

それで、わたしはビックリして、
「どうしたのこの足? どうして腫れているの?」と聞きました。

そうすると、実は昼も夜もほとんどの時間をソファベッドに
座って過ごしているからではないか?ということでした。

わたしは、その言葉に耳を疑いまして・・・
少々強い口調で「昼も夜もってどういうこと?」と聞きました。

そうすると、父はソファベッドに一晩中座って寝ていることを
明らかにしました。

わたしは、てっきり昼間はソファベッドに座って過ごしても、
夜は寝床で寝ているだろうと思っていたのですが、
昼も夜もずっとソファベッド座って生活していたようです。

そして、ほぼ24時間 足を折り曲げた同じ姿勢のままですから、
血の流れが悪くなり”静脈血栓塞栓症”ができるという、
「エコノミークラス症候群」になりかねません。

 

そこで、わたしは、父をまったく顧みない弟にブチギレ!!!ました。

 

実家は、父と母の二人暮らしではなく、弟も同居しています。
弟は日中は仕事で家にはいませんが、夜は家に帰ってきます。

また、弟は父がソファベッドに座って寝ている姿も見ているのです。

 

わたしの常識では、ソファに座って寝ている親を見れば、
「お父さんそんなところで寝ると風邪ひくから」と声を掛けるなり、
布団まで付き添うなりするのが、当たり前だと思います。

少なくとも同居している人であれば、
自分一人ではかなり体の動きが悪くなっている父親の容態は、
見ればが分かると思います。

そして、ベッドにまで連れて行って寝かせてくれるのが
家族なのにと思うのですが・・・

 

それで、弟に寝床にまで連れて行ってもらえばいいではないか?と
父に言いますと・・・

 

なんと・・・

 

弟は、父の姿を見ても”素通り”するとのことでした。

 

そこで、わたしは、完全にブチギレ!!!て、弟に事情を聴きました。

 

わたし:
「お父さんがソファベッドに座って寝ている姿を見ながら、
見て見ぬふりをして素通りするとはどういうこと?」

弟:
「どういうこと? って、どういうこと?」

わたし:
「どういうこと? って・・・ はあ?・・・」

「お父さんは、一晩中ソファに座って寝てるから、
エコノミークラス症候群のような感じで、
足がパンパンに腫れてるのよ!!」

「エコノミークラス症候群の疑いで死亡した人もいるのよ!」

「どうして、寝床にまで連れて行って寝かせてくれないの?」

弟:
「えっそうなの?」

「オレ、そんなの知らないから・・・」

「だって、お父さんがそんなに悪いなんて分からんかったから」

「悪いなら、悪いって、教えてもらわないと、分からない」

わたし:
「・・・」(開いた口が塞がらない状態です。)

 

夜、親がソファベッドに座りながら寝ている姿を見て、
何も心配もせず、何も声を掛けず、少しも気にも留めず、
まったく何もしない。

おまけに、そんなの教えられないと分からない。

目の前に、足がパンパンに腫れている親がいるのに、
教えてもらわないと分からないとは???

 

致命的で、もうどうしようもなりません。

 

以前に、以下のように思ったことがありましたが、
やはり、その通りのような気がします。

他の人に対する配慮や精神というのは、
小さなことから始まると思っています。

ホンの小さな面倒なことが出来ないのであれば、
大きな面倒なことはもっと行うのが難しいのではないでしょうか。

 

それで、弟に期待するのは、もうあきらめました。

“親の面倒を見たくないし心配もしない弟にブチギレたワケ” への1件のコメント

  1. 猫に踏まれてます より:

    我が家の弟も全く同じです。父の介護は全くやらず亡くなる少し前に老人ホームのパンフレットを取り寄せて私に見せただけ。至って事の状況把握に疎いか、疎い振りをしていました。母と私が日々父の介護に疲れ果てていても、1日たりとて私と母の息抜きのために留守番してくれることもなく、自分は朝から晩までテニス三昧し、汗まみれの山ほどのスポーツウェアを母に洗わせ、風呂のお湯まで母に入れてもらい、当然風呂洗いは私。朝は母が食事を作ってくれるまでソファーにふんぞり返って待つという生活でした。父に毎日お刺身をつけていたので、買い物くらいはしてくれましたが、メモの食材と自分の好物も買いチャッカリ全て母払いでした(笑)。弟は自分さえ良ければよく、人の世話はもとより、人を思いやったり推し測る能力が欠如しているのだと理解しました。特に姉弟の場合、母親が姉は女中、弟は王様として育てる傾向があるせいではないかと思います。

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